こんにちは、ぺんです。
投資ファンドの中でも、我が家はeMAXIS slim全世界株式(除く日本)に絞って投資をしています。これのメリットは大きく分けて2点あり、
- 業界最低水準の運用コストで運用可能
実際に他のライバルファンドが信託報酬を引き下げると、eMAXIS slimも下図のように対抗して引き下げています(これ以上下がるのでしょうか?)
- 一つのファンドで全世界に分散投資することができる
日本経済は長らく停滞していますが、より良い生活をしようと世界はどんどん発展しています。世界の経済発展の流れに乗るだけで、大勝はできないですが小さな勝ちを積み重ねることができます。
私は正直これ一本さえあればずっと問題ないと考えていたのですが、2020/1/9に、ETFの「MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信」が上場しました。
このMAXISはeMAXISと何が違うのでしょうか?気になって調べてみました。
eMAXISとMAXISの違いは?
一言で言うと上場しているか否かです。
- 上場している→MAXIS
- 上場していない→eMAXIS
表にすると以下の感じです。
|
eMAXIS(投資信託) |
MAXIS(ETF) |
最低取引価格 |
100円から可能 |
基本的には単位株でしか不可 (現在は約8510円/株) |
取引条件 |
成り行き |
指値、逆指、空売り、信用 |
購入価格 |
1日1回算出される基準価格 |
その時々の市場価格 |
信用取引 |
できない |
できる |
売買手数料 |
0円 |
0円 |
分配金 |
なし(全額再投資) |
あり |
分配金課税 |
解約時まで繰延可 |
課税 |
信託報酬率 |
0.104% |
0.078% |
MAXISはETFのため株式市場に上場しており、投資信託のeMAXISに比べて売買の自由度が高いですが、その代わり単位株でしか買えず、積立投資がしにくいです。
信託報酬率はMAXISの方が一見低いように見えますが、実はそうではないのです。
運用コストを比較するときは信託報酬率でなく実質コストで比較しよう
実は投資ファンドにかかる費用は信託報酬のみでなく、他にも色々とかかるのです。表を用いて説明しましょう。
eMAXIS slim全世界株式(オール・カントリー)の実質コスト
信託報酬以外にも、売買委託手数料、有価証券取引税、その他費用で合わせて0.119%掛かっています。信託報酬は2018/10/31から2019/4/25まで176日運用された結果ですので、年365日に直すと、0.072 * 365 / 176 + 0.007 + 0.021 +0.019 = 0.178 %
実質コストは0.178%(税込)となりました。
MAXIS全世界株式(オール・カントリー)の実質コスト
純資産合計は2,863,735,287円
営業費用合計は1,520,099 円、具体的には下2つの足し算です
信託報酬額:受託者報酬+委託者報酬= 107,171 + 310,729 = 417,900円
これは1月8日~6月8日の金額なので、一年に直すと417,900 * 12/5 = 1,002,960円
その他費用:上場費用および商標使用料等 517,139円
1,520,099 / 2,863,735,287 = 0.053 %
実質コストは0.053%(税込)になりました。
まとめ
eMAXISが0.178%、MAXISが0.053%になり、MAXISの方が安くなりました。
しかし若干MAXISが安すぎるような気がします、交付目論見書を見ると信託報酬率だけで0.078%と書いてあるので...
一年後とかにパフォーマンスが安定してから比較した方がいいのかもしれません。