こんにちは、ぺんです。
最近はコロナショックにより株価が低迷しており、積立投資をしている個人投資家にとって含み損を抱える苦しい展開になっています。
過去100年はどうだったか
一方、過去に目を向けると、コロナショック以上の株価の下落が発生したイベントはいくつもあります。今回のコロナショックは過去の歴史を見るとまだ6位留まりです。
第1位 1929~1932年 世界大恐慌 -84%
第2位 1937~1942年 財政緊縮・金融引締による景気後退 -57%
第3位 2007~2009年 リーマンショック -53%
第4位 1972~1974年 強烈なインフレに伴う景気後退 -46%
2000~2002年 ITバブルの崩壊 -46%
第6位 1968~1970年 利上げに伴う景気後退 -33%
2020年〜 コロナショック -33%(暫定)
中でも不動の1位が1929年に発生した世界恐慌です、下のグラフに示すように1929年9月から1932年6月の約3年かけて-84%の株価下落を達成しています。そして株価が戻るのに25年かかっています。
世界恐慌時に積立投資をすると
上のグラフに示したように、元の株価に戻るのに25年もかかった世界恐慌ですが、この時に積立投資をしていると何年で利益が出るでしょう?
考えうる最悪の2パターン
①バブル直前の1924年10月から積立開始
②バブル崩壊直前の1929年9月から積立開始
でシミュレーションしてみようと思います。
シミュレーションの前提
- 毎月100ドルずつ積立
- 分配金は年3%と仮定
- 分配金なし、分配金あり(再投資なし)、分配金あり(再投資)の3パターンを想定
- 税金は考えない
シミュレーション結果
①バブル直前の1924年10月から積立開始
分配金なし:約20年かかり回復、1944年1月に利益が出る
分配金あり:約18年かかり回復、1942年10月に利益が出る
②バブル崩壊直前の1929年9月から積立開始
分配金なし:約13年かかり回復、1942年10月に利益が出る
分配金あり:約14年かかり回復、1943年3月に利益が出る
結論
最も利益が出るまでかかるのがバブル直前の1924年10月から積立開始した場合でした。配当3%を全額再投資しても18年耐え忍んでやっと資産が回復します。しかし耐え忍んだご褒美として、その後の資産の伸びは目を見張ります。
今は世界恐慌時の反省が活かされ、各国とも金融政策によって株価の暴落を防ぐようになっていますので、もう世界恐慌レベルの株価暴落は発生しないと言われています。
そのため、18年以上含み損を抱える精神力をもっておけば必ず積立投資は利益が出ると言えるでしょう。
私は含み損はあまり考えずに脳死状態で積立投資するようにしてます。