こんにちは、ぺんです。
以前の記事でFIREムーブメントについて取り上げました。
今回は2020/3/19に出されたばかりの本である「FIRE 最強の早期リタイア術 最速でお金から自由になれる究極メソッド」を読んだので、概要と感想をメモ。
概要
SEである著者夫婦(クリスティー・シェン&ブライス・リャン)が新卒2年目から手取り12.5万ドル、日本円にして約1,300万円を稼ぎ、わずか8年で100万ドル(1億円)を貯めてリタイアする話。(ちなみに8年目での世帯年収は手取りで16.4万ドル、1,700万円)
リタイア手法自体はオーソドックスな4%ルールを採用。他の本に書いてなかったのが以下のアイデア。
POTスコア
Pay Over Tuitionの略。著者によると算出方法は希望する仕事の年収÷その仕事に必要な学位を取るための金額。
要するに仕事のコスパであり、高ければ高いほどコスパがいいらしい。
例えば医者の年収を1,000万円とし、医師免許を取るのに必要な学費諸々を合わせると6,000万円とすると、POTは1/6で0.133。配管工だと、年収300万円で、学費諸々で200万円とすると、POTは1.5。よって著者的には配管工の方がなんと医者よりコスパがいいらしい。
(個人的な感想)謎理論すぎて理解に苦しみました。年収を分母に持ってくるのじゃなくて生涯年収を分母に持ってくるべきでは?そしたら明らかに医者の方がいいでしょ?アーリーリタイア前提としても2年目では医者の方がおつりが来るほど稼げるんですが…。
持ち家か賃貸か
150の法則を用いて判断するように提唱してます。持ち家はローンの他に修繕費や税金がかかるので、賃貸の家賃の66%以上安くならないと買わない方がいいとのこと。
(個人的な感想)アメリカと日本は住宅事情が異なるので一概には言えないかも。
現金クッションと利回りシールド
4%ルールが破綻するのはリタイア直後にリーマンショックやコロナウイルスによる暴落が発生する場合。
それを防ぐために暴落時は現金クッションで現金を取り崩し、株に手をつけないようにする。また現金の取り崩しを極力避けるためにも高配当の株式をポートフォリオに混ぜることで利回りシールドとする。
(個人的な感想)現金クッションは一般的なアイデアですが、株の元手を取り崩すのも配当を使うのも一緒では?もしかしたらもっと深い理論があるのかもしれませんが本書内では説明されず。
地理的アービトラージ
物価の安い国で生活することで、自国(アメリカ)で生活するよりも生活費が少なくなる考え方。
(個人的な感想)日本だと難しいかも、アメリカドルは世界最強だが日本は長引くデフレで日本円は弱くなってきてますから。
子供について
子供がいても地理的アビトラージ&ワールドスクーリングで生活費を抑えられるそう。ワールドスクーリングは本書で初めて知りました。学校に通わずに、世界を旅して旅中で親や他人から知識を学びとることだそう。そちらの方が既存の義務教育を受けた子どもより優秀らしい。
(個人的な感想)価値観が違うのでなんとも言えないです。
感想
文体がくだけており若干読むのにストレスがかかりますが、内容はすごく平易で難しい計算も出てこず、わかりやすい内容。FIREムーブメントの入門書にいいかも。